「ななつぼし」全量が1等米に【新ひだか】
【新ひだか】静内産新米の初検査が3日、しずない農協豊畑米検査場で行われ、品質検査を受けた10・77㌧の「ななつぼし」全量が1等米となった。
今年の静内地区の稲作は、8月の雨の影響や日照時間の少なさなどで作柄が心配されたが、しずない農協は「ほぼ平年並み」と収穫予想。
初検査は静内豊畑で約11・6㌶の水田で「ななつぼし」と「ゆめぴりか」を作る帰山諭さん(47)が出荷した新米。帰山さんは「6月の低温や長雨で心配されたが、8月からは順調に成長していった。昨年より少し遅めの9月15日から稲刈りを始めた。出来はまずまず」という。
農協営農部生産課長の遠藤正樹検査員が30㌔入り袋から穀刺を使い米を抜き取り、品質検査で無事全量が1等米の格付けとなり、立ち会ったしずない農協の西村和夫副組合長から帰山さんに祝品が贈られた。検査では、水分14・6(基準15・0)とたんぱく質6・3(6・8以下)で1等米の基準をクリア。しずない農協の担当者は「きれいな米で全道的にも引けを取らない出来だ」と話していた。
この日検査を受けた新米は、特別栽培米の厳しい基準をクリアした高品質、良食味の同農協ブランド「万馬券」として近く販売を開始する。
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