【日本ハム―オリックス】４回、無死満塁のピンチを無失点で切り抜けた鈴木投手に拍手を送る観客

　プロ野球パ・リーグ１軍公式戦「北海道日本ハムファイターズ―オリックスバファローズ」が２３日、ウインドヒルひがし北海道スタジアムで行われた。最下位に低迷する日本ハムは２０１８年以来４年ぶりとなる釧路での勝利を目指して奮闘。８７７０人の観客が駆け付け、拍手やグッズを使って選手の背中を後押ししたが、試合は０―０のまま七回日没コールドに終わった。（関連記事８、１１面に）

　日ハムの釧路での公式戦は昨年に続く２年連続。今回は厚岸町出身の佐藤龍世内野手もチームの一員として、埼玉西武ライオンズ在籍時以来となる凱旋（がいせん）。地元開催では初となる３塁手としてスタメン出場を飾った。

　始球式には、北京五輪女子アイスホッケー日本代表の浮田留衣さん（２６）が登板。ストライク投球を披露すると、場内は温かい拍手と歓声に包まれた。

　試合はスコアボードに０が並ぶ緊迫した展開に。日ハムは何度も得点圏に走者を進められたが、三回には右翼手の古川裕大選手が補殺を決めるなど、勝負どころでの堅守が光った。また先発鈴木健矢投手と継投の吉田輝星投手、北山亘基投手、玉井大翔投手も粘り強く投げるなど無失点に抑え、攻撃陣の援護を待ったが好機であと一本が出ず。両チームとも無得点のまま七回終了すると、１９年に続き同スタジアム２回目となる日没コールドが宣言された。

　１０年以上前から日ハムのファンだという厚岸町在住の三浦直美さん（５３）は「釧路と帯広で開催される試合は必ず観戦に行く。日没コールドは残念だけど、あしたも帯広に見に行くので、勝ってくれることを期待している」。上沢直之選手のファンだという釧路市内在住の坂本美咲さん（２６）は「見応えのある面白い試合で、古川選手のレーザービームが印象に残った。話題のきつねダンスも一緒に踊れて、とても楽しかったです」と笑顔を見せていた。