恒久平和の実現誓う 被爆地訪問団が解団式【釧路】
長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式(9日、長崎県長崎市平和公園)に参加した被爆地訪問市民代表団(黒木満団長)の解団式が16日、市役所で行われ、原爆の恐ろしさを体感してきた団員たちが、改めて恒久平和の実現に取り組むことを誓った。
訪問団は、釧路市平和都市推進委員会が主催する平和コンクール(平和の主張、読書感想文、絵画)に入賞した児童、生徒を3年に1度派遣している。本来は昨年度が派遣時期だったが、新型コロナウイルスの影響で今年度となり、今回は塚田くるみさん(16)、高山果恋さん(15)、樋渡俊翔さん(同)、青戸愛唯さん(13)の4人が選ばれた。
訪問団は7日に長崎市へ出発し、8日は恒久平和を訴える蝦名大也市長のメッセージを長崎原爆資料館に伝達。9日の平和祈念式に参列したほか、8~9日には同世代の子供たちが戦争や平和について考える「青少年ピースフォーラム」にも出席した。
解団式には黒木団長、塚田さん、高山さん、青戸さんが出席。今回の派遣について、塚田さんは「訪問で学んだことを多くの人に伝えたい」、高山さんは「大切な仲間にも出会え、一生の思い出に残る経験になった」、青戸さんは「被爆した人たちの経験を、今度は私たちが伝えなくてはならない」と語った。
報告を受けた蝦名市長は「さまざまなことを実際に見聞できたのはとても喜ばしい。今回の経験を今後の人生に生かしてほしい」とエールを送った。
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