【根室】根室金刀比羅神社例大祭の本祭の儀が１０日、同神社社殿で執り行われた。本来ならこの後、みこし渡御と続くが、新型コロナウイルスの影響で３年連続で中止となり、奉賛会員や氏子総代ら２０人が出席した神事のみとなった。

　創祀２１６年の根室金刀比羅神社の例大祭は北海道三大祭りに数えられ、例年９日の宵宮祭に始まり、１１日までの３日間の日程で執り行われる。コロナ禍で２０２０年から中止が続き、今年もコロナ禍が収束しない中、安全性を最優先にと５月の奉賛会総会でみこし渡御の中止を決めた。

　本祭儀ではご神体が祭られている御扉が開かれ、祝詞奏上や長谷川敬二奉賛会長による祭文や３人の巫（み）女（こ）による豊栄の舞の奉納のほか、石垣雅敏市長、佐藤美喜夫祭典区連絡協議会長らが玉串をささげた。

　長谷川会長はこの３年間祭りのない根室となり、悔しさや祭り文化を次世代に継承する責任などについて述べた上で、「金刀比羅神社例大祭の在り方について検討していきたい」などと語った。（島津昌和）

神事のみが執り行われた