はるこさんバンドと仲間たち 復活の「北海盆唄」気合【帯広】
おびひろ平原まつりのトリを飾るおびひろ盆おどりで、「北海盆唄」の生演奏を毎年担当しているのは、十勝管内で音楽活動をするメンバーが集まった「はるこさんバンドと仲間たち」。3年ぶりとなる15日の本番に向け、メンバー15人に気合が入る。
「はるこさんバンド」とは十勝錦玉民謡連合会の会員で構成された演奏隊で、同会の先代会主の名からその名が付けられた。北海盆唄の編曲者である村田博之さん(69)がバンドマスターを務め、四半世紀盆踊りの生演奏を一手に担ってきた。近年は現会主の下村錦玉さんの声掛けで集まった「仲間たち」とともに演奏を続けてきた。
バンド結成当時からのメンバーで横笛を担当する平間昭博さん(82)は「年1回の平原まつりのため、毎年1年前からスケジュールを空けている」と話し、「久しぶりの舞台。緊張するが楽しみたい」と目を細めた。
下村さんは「当時のメンバーも高齢化してきており、徐々に若い人へのバトンタッチの時期」と話す。帯広大谷短大1年の西島知香さん(18)は小学3年生から三味線を始め、「いつか私もやぐらの上で演奏したい」と平原まつりは憧れの舞台。下村さんの抜てきで今年で4度目の出演となるが「気合を入れて臨みたい」と意気込む。
3年ぶりの開催に、士幌町の農家で歌い手の河村ひとみさん(47)も「お祭りが開催されるということがうれしい」と話す。
コロナ禍で合わせ練習は1度だけだが、長年積み重ねてきた経験がある。若い力も加わり「はるこさんバンドと仲間たち」は今年も十勝の夏を音色で盛り上げる。
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