「にっぽん丸」今年3回目の函館入港【函館】
商船三井客船(東京)の豪華客船「にっぽん丸」(2万2472トン)が9日、函館港若松埠頭(ふとう)に入港し、乗客262人が函館市内近郊の観光を満喫した。
同船の函館寄港は今年に入り、3月と50回目の節目となった5月6日に続き3回目。今回は7日に富山県を出発、8日に秋田県能代市に寄港し、9日朝に函館へ入港した。乗客は埠頭周辺の朝市やベイエリアなどを散策したり、タクシーやバスに乗り込んでお目当ての観光スポットに向かうなど、それぞれに函館観光を楽しんでいた。
静岡県在住で富山県に実家のある安川恵子さん(71)は、母親と妹の3人で富山から乗船。函館を訪れるのは今回が初めてで「五稜郭の全景をタワーから見るのが楽しみ。夕方には出航してしまうので、函館山からの夜景は次回の楽しみに取っておく」と笑顔を見せていた。
この日の日中は晴れ間が広がり、赤い煙突と青空がコントラストを描いていた。着岸中、隣に係留している市青函連絡船記念館摩周丸は「歓迎」を意味する国際信号旗「UW2」をマストに掲げ、にっぽん丸は「あなたの協力を感謝する。ご安航を祈る」を意味する「UW1」を掲げた。
同船は午後5時ごろ出港し富山県へ向かった。次回は15日に入港予定。
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