浦河町役場駐車場に展示されたとまも号

【新ひだか】ジェイ・アール北海道バス（小玉宏文社長）は、管内７町で構成する日高地域広域公共交通確保対策協議会（大野克之会長・新ひだか町長）の支援を受けて５月30日、静内真歌の駐車場で納車された地域間を運行するバリアフリー対応の大型バス５両の安全運行を祈念した記念キーを大野会長から受け取った。関係者約30人が参加。運行は６月１日から始まる。

　ＪＲ日高線の廃止に伴う転換バスとして、地域間を運行するバリアフリー対応の大型バス（出入口の段差を無くして乗降性を高めた低床バス）を購入。特急とまも号（えりも―苫小牧間）の新車両は、車いすに座ったまま乗降できるエレベーターや車内トイレ、ＩＣカード乗車券ＳＡＰＩＣＡ（サピカ）などが使え、無料Ｗｉ―Ｆｉ（ワイファイ）も利用できる。

　小玉社長は「バリアフリー対応のエレベーター付きバス車両の導入は初めて。交通は安全第一が最優先。利用者の意見を聞きながらより良い運行に努めていきたい」と話した。

　大野町長は「これからも人口減少が予測され乗る人が少なくなる。足が不自由にならないように、数多くの人に利用していただきたい」と話していた。

　静内身体障がい者福祉協会の８人が試乗会に参加し、同副会長の廣田美喜子さん（60）ら２人が車いすでエレベーター付きバスの体験をした。

　廣田さんは「今までのバスより、音が静かで揺れも少なく乗り心地が良かった。バスのイメージが変わり、多くの車いすの人に利用してほしい」と話していた。

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【えりも】えりも～苫小牧間を運行する｢特急とまも号」と、えりも～静内間を運行する路線バスに１日から、バリアフリー対応となることに伴い、バスの展示会が５月31日、スポーツ公園駐車場で開かれ、町職員と町民約40人、光の園幼稚園児20人が参加して見学した。

　とまも号には、路上から直接車いすで車内低部に入ると、エレベーターで乗客席まで上昇して固定する装置と水洗トイレ付き。Ｗｉ―Ｆｉ、コンセント、ＩＣカード対応ワンマン機器もある。路線バスには、車いすで容易に乗降車できるスロープ付きノンステップで４両を導入する。ＩＣ対応ワンマン機器付き。

　展示会に参加した高齢者たちは早速車いすに乗って乗降を体験。幼稚園園児たちは｢トイレがきれい、遠くへ行きたい！」と笑顔で楽しんでいた。

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　浦河町役場駐車場で５月31日、えりも―苫小牧間を走る都市間バス「特急とまも号」（バリアフリーバス）の新車両と、都市間バスのほかの路線用にジェイ・アール北海道バスが新たに購入したノンステップバス各１台が住民向けに展示された。

　訪れた住民は、とまも号の車内で車いすでの利用方法、トイレ、座席など隅々まで見学。「トイレに入る段差がなく利用しやすい」「車いすに乗ったまま利用できることは大変助かる」「これからは利用していきたい」などと話しながら１日からの利用を楽しみにしていた。

車いすで体験乗車する廣田さん＝新ひだか町＝