中国語ガイド育成へ 台湾からのインバウンド需要見据え【函館】
渡島総合振興局は今年度、台湾からのインバウンド(訪日外国人)需要回復に向け、中国語(繁体字)で縄文遺跡群をガイドできる人材の育成に乗り出す。函館と台湾を結ぶ直行便は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う旅行需要の低下で運休しているが、アフターコロナを見据え、受け入れ環境の充実を図る。今秋にも実地研修を開き、参加者に中国語の基礎的なスキルを学んでもらう考え。
振興局の独自事業「訪日外国人向け環境整備・集客プロモーション事業」(2020~24年度)の一環で、今年度の予算額は225万円。函館―台北間は、エバー航空とタイガーエア台湾の2社が直行便を運航していたが、コロナ禍で再開のめどは立っていない。
振興局は20、21年度とも対象言語を英語とし、インバウンドに対応したガイド人材育成研修を函館市で開催。20年度は座学(市南茅部支所)と実地(市縄文文化交流センター)があり、2日間で計26人が参加した。
21年度は垣ノ島遺跡で2日間、計16人が実践的なガイド英語を習得。20、21年度とも英語講師・通訳案内士の馬上千恵さん(札幌)が講師を務めた。
今年度は、これまでの英語から中国語(繁体字)へシフト。20人程度を募集し、縄文関連施設で実地研修を行う。講師や期間、場所について今後検討するほか、参加者の語学レベルは「初心者でもいいのか、ある程度話せる人がいいのか、講師と相談したい」(商工労働観光課)とする。
継続事業では、縄文関連施設や体験型観光施設へのアドバイザー派遣、総合観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン2022」(9月・東京)と同時開催される「ビジットジャパントラベル&マイスマート2022」への出展、地域公共交通の利用促進に向けた講習会の開催、地域公共交通のPRの実施を盛り込んだ。
渡島管内での台湾からの宿泊人数を見ると、2019年度が23万2621人(外国人計54万6408人)、20年度が110人(同2431人)となっている。
振興局食・観光・海外戦略推進室の松本伸室長は「インバウンドが回復してから準備しても遅いので、今のうちに受け入れ態勢を強化する。来年度以降は新しい言語を習得するのか、既存言語の理解度を深めるのか、入り込み状況を見ながら判断したい」としている。
関連記事
華やか ツリー点灯 ディズニー映画イメージした飾り 新千歳
新千歳空港の国内線ターミナルビル2階センタープラザで23日、クリスマスツリーの点灯式が行われた。ツリーは例年よりもサイズが大きくなった高さ9メートル、幅6メートルのサイズで、青色を基調にした電球約...
こども食堂にカレイ フライにし弁当で提供 胆振総合振興局 むかわ
胆振総合振興局は24日、むかわ町の子ども食堂「むかわのこども食堂」にソウハチガレイを提供した。胆振管内で水揚げ量の多い地場産水産物の魅力を発信するためで、同食堂代表の北川飛鳥さん(41)と利用する...
SDGs実務へ12月「一社」発足【本別】
本別町でのSDGs(持続可能な開発目標)の仕組みづくりを検討する「SDGs・脱炭素推進協議会」(内田智大会長)は、事業の実務や橋渡し役を担う中間支援組織として、12月中旬に一般社団法人を設立...
「あにおび!」大団円 アニソンライブ13年の歴史に幕【帯広】
十勝・帯広のポップカルチャーをけん引してきたライブイベント「あにおび!」の最終公演「#21」が24日、帯広市内の帯広メガストーンで開かれた。アニメソングなどのライブ演奏が行われ、大団円を迎え...
ごみ収集、矛盾点指摘も 市議会と市民意見交換【帯広】
帯広市議会(横山明美議長)は23日、帯広市役所で市民意見交換会を開いた。参加した市民37人からは、加入率低下が続く町内会やごみ収集の問題などについて率直な意見が相次ぎ、「市に対する議会の追及が甘...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
3トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
4函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
5これからも進化を 喜びに沸く下河辺牧場【日高】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】