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函館新聞

新規に専門講義や試飲会、産地化へ支援 道南ワインアカデミー開催内容決まる【函館】

北斗市の圃場(ほじょう)でブドウ栽培について学ぶ受講生(昨年7月、提供)

 渡島総合振興局は、今年度の「道南ワインアカデミー」の開催内容を固めた。人材育成と普及啓発が柱で、受講生のニーズに沿った専門講義や、一般消費者向けの試飲会「道南SAKEサロン」の開催を新規事業に盛り込んだ。ワイン造りを想定した実践的な内容を取り入れ受講生の学びを一歩深めるとともに、道南のワイン産地化に弾みを付けたい考え。

 仏老舗ワイナリーの函館進出に伴うワイン熱の高まりを受け、振興局は2019年度からワインアカデミーを開講、今年度で4年目。桧山振興局が協力する。21年度は生産者だけでなく、ホテル・飲食店、学生など延べ230人が受講し、ワインに関する幅広い知識を身に付けた。

 今年度は、人材育成としてワイン関連事業者向け専門講義(7、8月、来年1月)を新たに設定。アンケートで受講生のニーズを聞き取り、講義のテーマや講師を決める。テーマは「剪定(せんてい)方法・接ぎ木方法」「道南での冬期間の仕立て」「酒類醸造に関する記帳方法とラベルの表示」などを想定している。また、ワイン関連事業者向けセミナー(6月、来年2月)、ホテル・飲食店関係者向けセミナー(来年1月)、大野農業高校の生徒向けセミナー(時期未定)を継続する。

 普及啓発では、12月に道南のワイン、日本酒、クラフトビールの試飲会とミニセミナーを行う道南SAKEサロンを新規開催。消費者100人程度に道南の多彩な酒を試飲してもらい、道南ワインの地元ファンを増やす。地元酒販店と連携した道南ワインと食のペアリング体験会(11月)は継続し、ワイン愛好家に道南ワインの魅力をさらに広める。

 このほか、道立工業技術センターとの連携促進、醸造用ブドウ新規就農希望者のワンストップ窓口開設も引き続き取り組む。

 道内のワイナリー数は10年前の3倍の53軒と急増しており、渡島管内は2軒、桧山管内は3軒となっている。

 渡島総合振興局商工労働観光課は「これまでは受講生の意識づくりが中心だったが、畑の整備などが進んで実技的な部分にニーズが移行している。具体的な知識、手法を習得することで道南でのワイン産地化を後押ししたい」としている。

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