函館護国神社例大祭 今年も最少人数で慰霊【函館】
函館護国神社(青柳町、大橋幸生宮司)の例大祭が11日、同神社で執り行われた。神社役員ら最少人数で神事を執り行い、箱館戦争以降、太平洋戦争までの戦没者を慰霊し、国や地域の平安を願った。
箱館戦争は旧暦の1869(明治2)年5月11日に新政府軍の総攻撃によって雌雄を決し、箱館府知事の清水谷公考が同月、新政府軍兵士を慰霊する招魂祭を営んだ。同年、現在地に招魂社を創建し、後に5月11日を祭日と定めた。以来、道南ゆかりの戦没者1万3000余柱が祭られている。
新型コロナウイルス禍以前は、例大祭本祭の11日は境内で松前神楽を奉奏するなどしてきたが2020年以降は感染防止対策として縮小開催としている。
今年は本殿の参列者を6人と制限し、関係者や遺族ら約10人が屋外で参列した。大橋宮司による祝詞の後、同神社責任役員の八代龍王神八江聖団本宮(江差町)の出村龍日総裁とトーショウビルサービスの境勝則社長、函館市連合遺族会の今野政孝副会長らが玉ぐしをささげ、厳かに神事を終えた。
大橋宮司は感染者数が減少し、本来の形式で例大祭を執り行えることを願い、「英霊の追悼、慰霊、顕彰に尽くし、神社を後世に残すためにお守りしていく」と述べた。
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