道南スギの酒だるに入れた日本酒を求める来場者

　【森】渡島総合振興局は５日、「第７３回もりまち桜まつり」が開かれている青葉ケ丘公園で、道南スギを使った酒だるに入れた日本酒を来場者に振る舞った。

　建築材以外の道南スギの新たな用途をＰＲするため、振興局と七飯町の酒蔵「箱館醸蔵」、森町の製材業「ハルキ」、森町の４者がタッグを組み製作。一斗（１８リットル入り）たる１０個と二斗（３６リットル入り）たる１０個の計２０個を試作した。

　この日は、３日間ほどたるに入れた箱館醸蔵の酒「箱館物語」を２２・５リットル（約５００人分）用意し、多くの来場者が味わっていた。神奈川県横浜市の司法書士、村上祐允さん（３９）は「以前同じ銘柄を飲んだことがあったが、風味の違いを感じられた。たるの香りがとても良い」と話していた。