見頃を迎えた松前城資料館前のソメイヨシノの標準木、２３日午後１時半ごろ

　【松前】２５０品種約１万本が咲き誇るサクラの名所・松前公園で２３日、「第７４回松前さくらまつり」が開幕した。松前神楽・郷土芸能公開公演（２９日）、松前藩復領２００年記念セレモニー（３０日）など連日盛りだくさんの催しを行う。５月８日まで。

　ソメイヨシノはほぼ満開となり、南殿の見頃は２６日ごろになる見通し。公園内の飲食スペースは、食事をする家族連れなどでにぎわった。札幌市から家族で訪れた会社員、南部幸江さん（４４）は「快晴でサクラと青空のコントラストがきれい。（通称公園連絡線の）桜並木がすばらしかった」と話した。

　体験型の謎解きイベント「まつま江戸クエスト」もスタート。町内６カ所で出題の答えをヒントに最後の謎を解き、正解を応募すると抽選で町特産品が当たる。参加無料で７月３１日まで。

　また、デジタル観光推進の実証実験として、町公式ＬＩＮＥに登録すると町内飲食店など４４店舗で使える電子ギフト券５００円を付与。謎解きイベント参加、松前城または松前藩屋敷の入館で合計１０００円分がもらえる。

　町は、公園内のサクラは、中咲き、遅咲きと５月中旬まで長く楽しめるとし、来町者に分散しての花見を呼び掛けている。