「ハスカップレディ」廃止 観光PR活動の場が減少 港まつり実行委
苫小牧港まつり実行委員会は9日、市職員会館で会合を開き、2022年度の第67回とまこまい港まつりの日程を8月5~7日の3日間と決めた。併せて、同まつりや苫小牧のPR活動を担う観光親善大使「ハスカップレディ」の募集や選出を行わないことを決め、ハスカップレディとしては廃止されることになった。
ハスカップレディについてはジェンダー平等の観点から、女性に限定した募集の在り方が過去の常設委員会で協議されてきた。実行委は募集中止について▽応募者数の減少など注目度の低下▽PR活動や親善交流の場の減少、必要性の低下▽人気の高いとまチョップの観光PRへの活用で代替可能―の三つを理由に挙げた。
岩倉博文市長は「時代の背景や状況から、募集をしないという決定がなされた。今後は工夫をしながら、アピール力のあることを考えなければいけない」と述べた。
ハスカップレディは1956年第1回の港まつりで、「ミス港まつり」としてスタート。第6~9回は選考過程の水着審査への批判や応募数の少なさから中止した。その後は、1970年に「ミス苫小牧ゴールデンクラウン・シルバークラウン」、2003年に「ハスカップレディ」と名称を変更し、市民に親しまれてきた。道内では旭川市の「ミス旭川」が08年に、札幌市の「ミスさっぽろ」が12年に廃止され、小樽市の「ミス小樽」は22年度から「小樽コンシェルジュ」に改称される。
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