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日高報知新聞

迫力ある演奏に拍手喝采【浦河】

 日高信用金庫創立100周年記念コンサート「北海道農民管弦楽団第28回定期演奏会」が1月30日、浦河町総合文化会館で開かれ、約300人が入場し、迫力あるオーケストラ(62人)の演奏のほか、町出身のピアニスト、上埜マユミさんのピアノ独奏に酔いしれた。

 ピアノ独奏の上埜さん(36)は町内出身で、3歳から町内のピアノ教室でピアノを始め、浦河第一中卒業まで在籍。北星学園大学女子高等学校音楽科を経て、国立音楽大演奏学科卒、ピアノコース修了。現在は神奈川県川崎市に在住し、ピアノ講師や声楽隊の伴奏、各オーケストラとの共演をはじめ、作曲家・小林樹氏も楽曲初演に関わるなど幅広く活動している。

 北海道農民管弦楽団は1994年日本有機農業研究会の仲間とともに牧野時夫代表が同楽団を設立。28年間の間で道内23市町村のほか、道外では岩手県、海外はデンマークでも公演を成功させている。日高管内では浦河町が初めての開催。

 会場では実行委スタッフらは慌ただしく来場者へ検温の実施や手指消毒、出演者の控え室・演奏会場も換気や消毒を念入りに行い、新型コロナウイルス感染症感染防止対策に努めた。

 この日は中高生吹奏楽部も共演予定で練習に取り組んできたが、まん延防止重点措置により、急遽取りやめて午前のリハーサルで合同演奏をして終えた。

 演奏会はラフマニエフのピアノ協奏曲第2番ハ短調ОP.18で開幕。第1楽章モデラートハ短調2分の2拍子(自由なソナタ形式)、第2楽章アダージォ・ソステヌートホ長調4分の3拍子(序奏つきの複合三部形式)、第3楽章アレグロ・スケルツァンドハ長調2分の2拍子をオーケストラが壮大かつ迫力ある演奏を披露し、上埜さんの奏でるピアノに来場者たちは酔いしれ、会場からは大きな拍手が上がった。

 第1部の演奏後、上埜さんへ町内に在住する姪や関係者から花束が手渡され、上埜さんも感激した様子で舞台から。

 ピアノ独奏は7年ぶりで緊張したと話す上埜さんは、「地元浦河で演奏できてうれしかった。親族や昔から知っている近所の人がいる中で演奏できたことは本当に幸せで感激した。たくさんの拍手がうれしかった」と目頭を熱くし、「総合文化会館のホールは、今までいろいろなホールでやってきた中でも特に好きな場所。楽器の響きもよく、ピアノもいい音が出せる。オケの皆さんもとても良いホールと絶賛していた。また演奏したい」と話した。

 また、吹奏楽部で練習に励む小中高生へ「音楽をやっているといろいろな人と出会える。辛いことも多いけど、それ以上に楽しいこともあるので頑張って練習してほしい」とメッセージを送った。

迫力ある演奏を披露する北海道農民管弦楽団とピアノの上埜さん

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