「本当に勝てて良かった」【日高】
【日高】中京競馬場で5日に行われた、中央競馬のGⅠ・第22回チャンピオンズカップ(ダート1800㍍)で後続を6馬身離して優勝したテーオーケインズの生産者・町内福満のヤナガワ牧場は、同馬のGⅠ初勝利に沸いた。
ヤナガワ牧場は、共に獣医師の梁川正雄・正克さん親子が昭和42年に創業。現在は、長男の正晋(まさひろ)さんが社長で、繁殖牝馬など年間約100頭をけい養している。
同牧場生産馬の中央競馬GⅠ優勝馬には、サンライズバッカス、コパノリチャード、コパノリッキー、キタサンブラックなどがいる。
この日、正晋社長(50)は、愛馬を中京競馬場で応援。会長の正克さん(78)さんが弘子夫人ら家族と自宅のテレビでレースを見守った。
今回のチャンピオンズカップには、同牧場から16頭中3頭が出走しており、展開を心配しつつレース結果を見届けた正克さんは、「本当に勝てて良かった。興奮してゴール前大声をあげて応援してしまった。猫がびっくりして飛び上がった。感動した。ああいう無駄のない走りをすれば勝てる。生まれた時から評価が良かった。スピードがある。ダートの上手な馬。期待している」と感慨無量の面持ち。
レース直後には、木村貢日高軽種馬農協組合長、本間充門別町農協組合長、西尾英俊町議会議長や牧場関係者らが次々と駆けつけて、お祝いの言葉をかけ、事務所内は祝賀ムード一色。
偉業達成の朗報に早々と駆けつけた大鷹千秋町長も「本当に強い馬が出てきてくれた。牧場から1つのレースに3頭も出走していることも素晴らしい。最終的に1番人気になっていた。わが町はもとより日高地域全体の誇りであり、生産関係らの励み。年の暮れに朗報が舞い込んだ。今後の活躍を祈っている」と話し、希望の星、テーオーケインズへエールを送った。
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