職員も含め50年の役場生活【様似】
【様似】4期16年間町長を務めた坂下一幸様似町長(73)の退任式が8日、役場大会議室で行われ、町と日高東部消防組合の職員ら約80人を前に最後の訓示などを述べ、職員時代も含め50年間通いなれた役場を後にした。任期満了は10日だが、日曜日のためこの日になった。
坂下町長は1971年(昭和46年)に町職員に採用され、保健衛生課長、企画調整課長を経て助役を4年9カ月、2005年(平成17年)10月から第6代目の様似町長として、きょうまで4期16年間務めてきた。
木下行宏副町長は送辞で、公務員人生50年という半世紀もの長きにわたり、町の振興・発展に尽力したことや実績を挙げながら感謝を述べ「私たちは、坂下町長が築いていただいた財産をしっかりと受け継ぎながら、さらなる町の発展を目指していきます。長い間お疲れさまでした」とねぎらった。
女性職員から花束を受け取った後、坂下町長は職員時代を回顧しながら「副町長から身に余るような送辞をいただき恐縮。今は感無量という気持ち」。「今なお、私が取り組んできたことが町に残り、町民の生活の中にも生きている―これが私の誇り」。
集まった職員たちへお願いとして「人それぞれさまざまな考え方があるために議論を尽くしてほしい。お互いに結びつけていきながら、ひとつのものを成し遂げていくこと。言わなければならないことは言って、間違っていることは間違っていると言わなければならない。自分の考えをしっかり相手に伝える、理解させるために工夫をする、そして自分自身のためにだけではなく、チームワークとしてこの町を良くすることが大事」と呼び掛け、退任後も町に住み続けるという坂下町長は支えてもらった全ての人に感謝した。
玄関では町民も役場を訪れて坂下町長と握手し、約100人に大きな拍手と、感謝の言葉を述べられながら正代夫人とともに見送られた。
関連記事
遺愛学院本館、生徒がご案内 初の一般公開【函館】
遺愛学院(函館市杉並町、福島基輝理事長)は23日、国指定重要文化財「遺愛学院本館(旧遺愛女学校本館)」の保存改修工事がおおむね終わったことから、初めて一般公開した。遺愛高生の有志11人がコンシ...
GLAYのマンホール 排水設備指定業者組合が市に寄贈 尾田栄一郎さんがイ..
函館市排水設備指定業者協同組合(加盟23社、木村謙一理事長)は22日、設立50周年を記念し、函館出身のロックバンド、GLAYのメンバーのイラストが描かれた「GLAY函館マンホール」8組を函館市...
アイヌ文化の魅力発信 「アートウィーク」開幕【釧路市】
釧路市阿寒湖のアイヌ文化から着想を得たさまざまなジャンルの芸術作品を、阿寒湖温泉街を巡りながら鑑賞する「阿寒アイヌアートウィーク2024」(釧路市主催)が、23日から始まった。阿寒湖アイヌコタ...
防災士目指し研修 養成講座、小学3年も挑戦【根室】
【根室】市防災士養成研修講座が、市総合文化会館を会場に23、24日の日程で始まった。札幌市以外での講座は、今年6月の釧路市に次ぐ道内2例目となる。参加者は小学3年生~78歳代までの91人で、う...
ポイ捨てゼロ願う ごみ拾い“袋文字” SNSで発信「皆さん考えて」【帯広】
帯広市西9南1の加藤芳規さん(82)は8年前から毎日、近所のごみ拾いを続け、ごみ拾いSNS「ピリカ」に、2週間分のごみを集めた袋で作る文字アートの写真を投稿している。これまで「ポ・イ・ス・テ」な...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
2道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
5帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】