自社農園の「シャルドネ」収穫 試験販売に期待 はこだてわいん【七飯】
【七飯】はこだてわいん(町上藤城)は8日、本社近くの自社農園で、醸造用ブドウ「シャルドネ」の収穫作業を行った。9日にも仕込みに入る予定。糖度20度近くと上々の出来だといい、初めての試験販売に期待が掛かる。
農園は2018年に開園。白ワイン用「シャルドネ」を中心に、赤ワイン用「カベルネ・ソーヴィニョン」などブドウ5000株を栽培し、道南エリアでの醸造用ブドウ栽培技術の確立を目指す。昨年、初収穫を行い、ワイン約400本分を試験醸造した。
この日は、従業員8人が約1500キロを収穫した。鳥の食害や隣接地の火災で約200株が焼けるなどの被害もあったが、約1200本分のワインを生産できる見込み。
同社の渡辺富章企画室長は「特にシャルドネは道南の気候に合い、順調に育っている」と話す。
同社は9、10の両日午前10時から午後4時まで、本社敷地内で毎年恒例の販売会「秋の蔵出し大市」を開催する。渡辺室長は「昨年の試験醸造では一般に販売するほどの量ができなかったので、今回の催しには間に合わないが、来年か再来年には、皆さんに七飯産シャルドネのワインを披露できるのでは」と期待を込める。
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