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函館新聞

旧亀尾駐在所にアート工房 小宮伸二さんトランスラボ開設【函館】

駐在所だった建物を活用したアート工房で個展を開く小宮さん

 函館の現代美術家小宮伸二さん(60)が旧函館中央署亀尾駐在所だった建物を利用した新工房「トランスケープ・ラボラトリー」(函館市亀尾町58)を開設した。8日からは同工房での初の個展「トランスラボへようこそ」を開催。不思議な作品が出迎えるアート空間となった。

 元々、小宮さんの祖父の代に駐在所用地として貸し出した場所で、駐在所の閉所に伴い、建物を除去して土地を返却するという連絡があり、倉庫となる場所を探していた小宮さんは道と交渉し、昨年12月に建物を取得。執務室と住居部分に分かれ、屋外には掲示板があるなど、駐在所としての名残もある。

 大型の展示物のうち、市内の写真家、谷杉アキラさんの依頼を受けて制作したオブジェは、カメラ黎明期の撮影時に被写体が動かないようにする補助装置をアート化した。谷杉さんが「空中元素固定装置」と名付け、小宮さんが手を加えたアンソニー写真機を使った撮影会も会期中に行われる。

 また、イカ釣り船の集魚灯を活用した「ISARIBI」のシリーズ、小宮さんが携わる「世界に一冊だけの本・展」関連の作品、政府支給の布マスク、人種差別抗議運動「ブラック・ライブズ・マター」をテーマにした作品など、大小さまざまなアートが並ぶ。閉め切った和室では水音と水の揺らめきが広がるインスタレーション作品を体感できる。

 小宮さんは「最近は思いついたものを作っていくうちに作品になっている。たくさん展示しているので気持ちに引っかかるものがあると思います」と来場を呼び掛ける。

 道道函館南茅部線沿い。17日まで、午前10時から午後5時。問い合わせは小宮さん(090・3690・0779)へ。

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