「バチラーの足あと」【平取】
【平取】二風谷アイヌ文化博物館の特別展『英国聖公会宣教師ジョン・バチラーのあと―伝道活動とアイヌ文化研究―』が1日から始まっている。
ジョン・バチラーは、明治初期に来道。昭和15年に日本を去るまでの64年間、北海道を中心としたキリスト教の伝道活動に従事するほか、アイヌ文化関連の著書を執筆した。その中に近代の平取を知る上で極めて重要な内容が数多く記されている。
平取本町に所在する平取聖公会は、バチラーが初めて平取を訪れた1879年(明治12年)から数えて、今年で宣教142年となる。2024年は、日本聖公会北海道教区の宣教150周年の節目を迎える。このような気運を踏まえ、展示では平取を主とした北海道南西部におけるバチラーの功績を再確認し、町の近代史の理解を深めることをねらいとしている。
展示開催にあたっては伊達市、登別市、札幌市、平取町などから資料や展示物を借りてきている。たとえば、幻灯機(今でいうプロジェクター)、バチラーの妻が愛用したオルガンなど。その他バチラーの功績をパネルや映像資料で紹介している。
期間は11月28日まで。時間は午前9時から午後4時半まで。11月22日が休館日。料金は大人400円、小・中学生150円。町民は無料。
なお、関連の第1回博物館講座「英国の史料から読み解くバチラーの足跡」(講師は田辺陽子早稲田大学文学学術院非常勤講師)が、10日午後1時半から会場近くの沙流川歴史館レクチャーホールで開かれる。申し込みは同博物館(☎01457・2・2892)へ。
関連記事
遺愛学院本館、生徒がご案内 初の一般公開【函館】
遺愛学院(函館市杉並町、福島基輝理事長)は23日、国指定重要文化財「遺愛学院本館(旧遺愛女学校本館)」の保存改修工事がおおむね終わったことから、初めて一般公開した。遺愛高生の有志11人がコンシ...
GLAYのマンホール 排水設備指定業者組合が市に寄贈 尾田栄一郎さんがイ..
函館市排水設備指定業者協同組合(加盟23社、木村謙一理事長)は22日、設立50周年を記念し、函館出身のロックバンド、GLAYのメンバーのイラストが描かれた「GLAY函館マンホール」8組を函館市...
アイヌ文化の魅力発信 「アートウィーク」開幕【釧路市】
釧路市阿寒湖のアイヌ文化から着想を得たさまざまなジャンルの芸術作品を、阿寒湖温泉街を巡りながら鑑賞する「阿寒アイヌアートウィーク2024」(釧路市主催)が、23日から始まった。阿寒湖アイヌコタ...
防災士目指し研修 養成講座、小学3年も挑戦【根室】
【根室】市防災士養成研修講座が、市総合文化会館を会場に23、24日の日程で始まった。札幌市以外での講座は、今年6月の釧路市に次ぐ道内2例目となる。参加者は小学3年生~78歳代までの91人で、う...
ポイ捨てゼロ願う ごみ拾い“袋文字” SNSで発信「皆さん考えて」【帯広】
帯広市西9南1の加藤芳規さん(82)は8年前から毎日、近所のごみ拾いを続け、ごみ拾いSNS「ピリカ」に、2週間分のごみを集めた袋で作る文字アートの写真を投稿している。これまで「ポ・イ・ス・テ」な...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
2道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
5帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】