30年ぶり〝再会〟 登別小タイムカプセル開封【登別】
今年で開校130周年を迎えた登別小学校(松田周一校長、121人)は6日、敷地内のタイムカプセルを掘り出した。歴史を感じる思い出の品が30年ぶりに日の目を見た。在校生たちは興味津々の様子で中身を確認していた。年明けに校内で展示する計画だ。
130周年記念事業の一環。1991年(平成3年)の開校100周年時に児童玄関近くに埋め、当時から2021年(令和3年)に開封することを決めていた。
この日は教諭やPTA関係者約10人が見守る中、重機がコンクリート製のふたをゆっくり持ち上げると、地中1・5メートルほどの深さから、衣装ケースなどを用いた9個のタイムカプセルが現れた。
中にはファミコンソフト、8センチサイズのシングルCDなど昭和を代表する機器のほか、給食の食器、同校の100周年記念誌などが梱包(こんぽう)されていた。
また、当時の児童たちの名前や似顔絵が書かれたA4判封筒には、内封された品々の目録も記されており、「100点のテスト」という文字も確認できた。
タイムカプセルに入っていた“お宝”は、全てブルーシートに並べられ、子どもたちにもお披露目された。休み時間になると、児童が続々と校舎から出てきて、歴史を語る品々に見入っていた。
父が卒業生という宮下蒼生君(5年)は「当時埋めたことは聞いていました。使い切りカメラは初めて見ました。お父さんの名前入り封筒を発見したことを教えてあげたい」と興奮気味だった。
当時の関係者も一部集った。同校の前校長で当時6年の担任だった古瀨達郎さんは「大々的にセレモニーを行ったことを覚えています」。100周年時のPTA会長だった川西悟さんも「思い出の品々が当時のままでうれしい」と話した。
現PTA会長の勝間広靖さんは「みんな興味津々ですね。何より自分たちのお父さん、お母さんが埋めたタイムカプセルを見られるのは本当にいいこと」と笑顔を見せた。
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