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室蘭民報

希望の灯、1万2000日 測量山ライトアップ【室蘭】

雨の中、連続点灯1万2千日を迎えた測量山ライトアップ=5日午後6時7分

慶事、哀悼、激励…本紙に寄付者のメッセージ

 一般財団法人室蘭ルネッサンス(濱中實理事長)の測量山ライトアップが5日、連続点灯1万2千日を達成した。平成の幕開けとほぼ同時に始まったライトアップ事業は、室蘭の夜景に欠かせないシンボルとして定着した。市民の寄付金を基に運営される「希望の灯(ともしび)」は、コロナ禍の中でも絶えることなく、節目の日を迎えた。

 当日は夕方5時半ごろから点灯が開始。雨が降りしきる中、山頂の6基の電波塔が青、赤、ゴールド、白の発光ダイオード(LED)ライトで照らされた。

 同法人のライトアップ事業は、11月26日で活動33年目を迎える。鉄鋼不況と人口減に直面した室蘭を活気づけようと、市民が主体となって始まった。同法人によると、費用を行政に頼らず長期継続しているのは、全国でも例がないという。

 現在、1件につき4千円で寄付者が添えたメッセージを、室蘭民報紙上などで掲載するのが慣例となっている。開始日から現在まで、1万2千件を超えるさまざまなメッセージが、市民や団体、企業などから寄せられてきた。2016年(平成28年)4月14日に連続点灯1万日、平成最後の日であった19年4月30日には「1」が五つ並ぶ、連続11111日となった。

 「妻へ、あなたは私の人生の案内人であり良き相談相手であり、そして誰よりも素晴らしい妻です。お誕生日おめでとう」という夫からの誕生日祝い。結婚や出産の慶事。死別した家族への哀悼。「いつまでも平和で温かみのある町であってください」。離蘭する人のまちへの感謝と激励-。

 同法人の濱中理事長は「単なるライトアップだけではなく、背景にメッセージがあるからこそ意義がある」と話す。コロナ禍に見舞われた20年(令和2年)以降は、医療関係者を応援する内容のメッセージが特に増えているという。青柳副理事長は「ライトアップ事業が今後も継続するために、市民一人一人の協力を仰ぎたい」と強く訴えている。

 室蘭再生の象徴として登場し、現在は感謝や追悼の思いをともす場として親しまれている測量山ライトアップ。新しい時代を迎えても、背景に一つ一つ、物語を宿した明かりを、まちに届け続ける。

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