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室蘭民報

活動から節目の30年、地域の協力に感謝 世界食料デー大会実行委【登別】

リーフレットを手に協力に感謝する高橋実行委員長

 世界の食料事情を考える機会として1981年(昭和56年)に制定された「世界食料デー」(10月16日)。飢餓や貧困に苦しむ国を支援しようと、登別市民有志らが世界食料デー登別大会実行委員会立ち上げ、活動開始から今年で30年を迎えた。当初から実行委員長を担う高橋敏夫さんは「多くの協力があってこそ」と節目を振り返っている。

 「広げよう小さな心、飢えに苦しむ世界の友へ」。4人の発起人と市内各団体が集った実行委は、スローガンを掲げて92年(平成4年)に発足。飢餓の根絶を目指し活動を始めた。

 同年から大会を開き、国連食糧農業機関(FAO)駐日事務所代表を招いた講演などを行った。世界の食料事情を知らせるパネル展も企画した。

 第10回大会を記念して2001年(平成13年)にはエチオピア視察を実施。図書館建設へ集めた募金を現地小学校に届けた。地元高校生対象の国内JICA施設訪問も16、18年に実現するなど、若者世代の理解浸透活動にも注力する。

 コロナ禍で今年の第30回大会は残念ながら中止したが、足跡をたどるリーフレットを作成した。A4判4ページ。見開きでは、29回大会までの様子を豊富な写真で振り返っている。

 これまでに寄せられた市民らの善意は1600万円を超えた。うち経費を差し引いた約1200万円がアフリカや中南米の国々に送られ、現地で活用されている。

 高橋さんは多額の寄付に感謝し「エチオピアで出会った青年たちには、子どもが産まれているだろう。登別の取り組みが次世代に伝えられているとうれしいですね」と笑顔を見せた。

 リーフレットは、市役所や登別中央ショッピングセンター・アーニスに置いている。今月は世界食料デーの募金受付月間でもあり、協力を呼び掛けている。詳細は同実行委、電話0143・85局3562番へ。

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