フォーラムで意見を発表する登別明日後期生

多様性認め合う人づくり考える

　登別室蘭青年会議所などが主催する「多様性を認め合うひとづくりフォーラム」の様子が、動画投稿サイトのユーチューブで限定公開されている。登別の高校生たちが「他者を認め合える集団をいかに形成するか」を真摯（しんし）に考え、導き出した意見を発表した。

　フォーラムへの準備として、事前に登別青嶺高校と登別明日中等教育学校でワークショップ（ＷＳ）を開催。「多様性を認め合うために必要なこと」をまとめ、代表者がフォーラムで考えを述べた。

　登別青嶺の生徒は「高校生は経験則から友達になれる人の線引きを無意識のうちにしてしまい、新たな人間関係づくりに苦戦していると思う」と指摘。「一人一人の悩みを全てなくすのは難しい。せめて打ち明けられる関係をクラスや学年でつくりたい」と語った。

　登別明日はＷＳで「偏見を持つこと」「第一印象で人を判断すること」が悪いことか－との議論があったという。生徒は本番で「正解はないが、考えることをやめれば何も得ることができない。考えることをやめてはいけない」と主張した。

　後半は日本福祉大学社会福祉学科の野尻紀恵教授が、子どもの権利や多様性について講演。いじめ反対キャンペーン「ピンクシャツデー」のキックオフイベントの様子も伝えている。

　動画は１０月末まで限定配信している。視聴希望者は同青年会議所にメール（noboribetsu.mirai@gmail.com）で連絡するとよい。