「夢が広がる」復興に期待 むかわ竜ラッピング列車運行で関係者
むかわ町穂別地区で発掘されたハドロサウルス科の植物食恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)をデザインしたラッピング列車が2日、JR日高線で運行を開始し、多くの町民や鉄道ファンらが詰め掛け、胆振東部地震からの復興とJR列車の利用促進が期待される「カムイサウルス復興トレイン」の門出を祝った。
町内在住の中田幸宏さん(30)は早朝に往復で乗車。「外装だけではなく、車内に震災直後から復興を目指すまちの様子が分かる写真があって良かった」と振り返り、「不定期の運行だが、また乗りたい」と笑顔を見せる。乗車会に参加した鵡川中央小学校4年の寺村佑斗君(10)は「(列車に)むかわ竜の絵が描かれていてすごかった。ずっと走り続けてほしい」と話した。
来賓で駆け付けた恐竜研究の第一人者、北海道大学総合博物館の小林快次教授は「カムイサウルスが列車になって復活することを喜ばしく思う」と祝福。「むかわを起点にどこにでも行ける夢が広がるのでは。カムイサウルスでこの地区に人を呼び込めたら最高」と今後に期待を寄せた。
また、この日は岩倉博文苫小牧市長と市の公式キャラクターとまチョップもJR苫小牧駅から、むかわ竜のラッピング列車に乗って来町。岩倉市長は「一人でも多くの皆さんに乗ってもらいたい。日高線の維持存続に向けて、復興トレインをきっかけに盛り上げていけたら」と言葉に力を込めた。
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