七飯町役場を表敬訪問し中宮町長（右）と記念撮影する辻選手

　【七飯】東京パラリンピックの陸上女子２００・４００メートル代表で、七飯町出身の辻沙絵選手（２６）＝日体大教＝が１日、町役場を表敬訪問し、中宮安一町長らに結果を報告した。

　辻選手はこの日、函館出身で東京五輪に出場した陸上男子１１０メートル障害の金井大旺選手（２６）＝ミズノ＝、同走り幅跳びの城山正太郎選手（２６）＝ゼンリン＝とともに、函館市役所と母校の函館本通中学校を訪問。その後、１人で出身地の七飯町を訪れた。

　町役場に到着すると、職員らに大きな拍手で出迎えられ、花束が手渡された。辻選手は「自分自身が目標としていたタイムやメダルには届かなかったが、やり切れた」と述べ、中宮町長は「１年延びてコンディションを整えるのが大変だったと思うが、目標に向かって頑張ったことが素晴らしい」と健闘をたたえた。

　大会は新型コロナウイルスの影響で無観客での開催となり、辻選手は「寂しかった」と吐露。５年前のリオデジャネイロ大会よりも競技レベルが高くなっていると感じたといい「追いかけるレース展開になってしまった。もう少し粘りたかった」と振り返った。すでに来年、兵庫県神戸市で開かれる世界選手権と３年後に控えるパリ大会を見据えており「次のステップに進んでいきたい」と意欲を見せた。