動物園でタンチョウ貸与記念イベント【釧路】
新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が解除されて初めての日曜日となった3日、釧路市動物園(中村昌克園長)は、友好園の台湾・台北市立動物園へのタンチョウ繁殖貸与10周年を記念するイベント開いた。来園者は、ワークショップやタンチョウガイド、講演などを楽しんだ。
この日は天候にも恵まれ、市内のほか駐車場には市外ナンバーも数多く見られ、多数の来園者が訪れた。ワークショップの「タンチョウをつくろう」では、子供たちが発泡スチロールの頭や翼に色を塗り、2本の足を取り付けて台座と合体させ、タンチョウの模型を製作。市内から両親や弟と来園した金子紗梨さん(8)は「工作が好き。色を塗り、足を付けるのが面白かった。うまくできた」と笑顔を見せた。
また、吉野智生学芸員による「タンチョウガイド」では、生態などとともにタンチョウの行動範囲が広がり、人との距離が近くなったことで生じた問題などについても解説した。釧路市動物園元園長の山口良雄氏の講演なども行われた。2011年9月に台湾の台北市立動物園に渡ったタンチョウ「ビッグ」と「キカ」の写真展は今月末まで猛獣舎前休憩所で開かれている。 中村園長は「天気が良かったことから来園者が多く、タンチョウへの理解を深めてくれた」と話していた。
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