函館市消防本部の特殊救急車、導入半年で7回出動【函館】
函館市消防本部(小西裕二消防長)が今年度導入し、4月から運用している特殊救急車について、9月30日までに計7回出動したことが分かった。いずれも市内で発生した火災と交通事故現場で対応に当たっている。
特殊救急車は自然災害をはじめ、船舶、航空機、鉄道の特殊災害、集合住宅での火災のほか、熱中症や食中毒の集団発生などで多数の傷病者が出た際の救急活動拠点としての活用を想定する。3人以上の傷病者が予想される場合に出動し、車内には跳ね上げ式ベッド3台を配置し、軽傷者最大10人、重傷者を4人収容できる。
同本部によると、これまでの出動実績は火災4件、交通事故3件の計7件(9月30日時点)。直近では、同25日に市亀田本町の市道と道道が交わる交差点で起きた車5台が絡む玉突き事故の現場に臨場した。
これまでに救急搬送に至るケースはなかったが、多数の傷病者が予想される集合住宅での火災では、住人の一時避難所として10人ほどを収容した事案もあったという。
道内の消防で初めて導入した特殊救急車。同本部救急課は「(導入により)一時収容という要素がプラスされたことで、救急以外にも一定の効果が出ている」と話している。
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