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函館新聞

臨床美術の世界を体験 自由に線と色 暮らしの保健室【函館】

参加者にアドバイスする宍戸さん(中央)

 函館の医療関係者らによる地域住民のための活動「はこだて暮らしの保健室」が19日、稜北クリニックで開かれた。この日のテーマは臨床美術で、参加した約40人の市民は、講師のアドバイスに従いながら、作品制作に取り組み、臨床美術の世界を体感した。

 臨床美術は、創作活動を通じて心の解放や脳の活性化を促すアートセラピー。認知症の予防や症状の維持、改善のほか、ストレス緩和などの効果があるとされる。また、子どもの感性教育や自己肯定感の醸成にも期待できるという。

 講師を務めたのは函館の臨床美術士、宍戸加奈美さん(45)さん。函館稜北病院で言語聴覚士としてリハビリを担当している。暮らしの保健室を主宰する同病院の舛森悠医師が以前から臨床美術に関心を持っていたことから、実現した。

 取り組んだのは「2人で描く線と色の抽象画」。宍戸さんは「童心を取り戻しながら心のおもむくままに絵を描いてほしい」と呼び掛けて制作がスタート。参加者は2人1組になり、紙を互いに交換しながら、割りばしペンで線を描いたり、オイルパステルで色を塗ったりした。

 参加した本通1の森田美姫さん(76)は「2人でひとつの作品を作ったので、思っていたのとは全然違う作品になったことが面白かった」と感想を話していた。宍戸さんは昨年夏に臨床美術士の資格を取得したばかりで、この日が初のセッション。「みんな完成した絵を笑顔でながめていたのがうれしかった。臨床美術の魅力を伝えることができた」と喜んだ。

 暮らしの保健室は月1回、函館市内で開いている催し。誰でも自由に参加することができる。毎回テーマを変えており、次回は2月9日、市亀田交流プラザで介護保険をテーマにした医療講演会を行う。3月16日は稜北クリニックで福祉用具体験会。時間はいずれも午前9時半~同11時半。参加無料。問い合わせはメール(kyokui130101@gmail.com)へ。

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