出身の英国について解説するエステルさん

　今年９月から遺愛女子高校英語科１年に在籍していた英国マンチェスター出身の留学生、エステル・メイ・ハリソンさん（１７）が、４カ月の留学を終えてこのほど帰国した。函館を出発する前に同校での成果報告を行い、英語科などの教室を回って留学中の体験談や英国文化、学校生活などについて発表した。

　エステルさんは、日本とアジアなどの高校生の交流を目的とした国の事業「アジア高校生架け橋プロジェクト」の一環で同校を訪れていた。期間中はホームステイ先で生活しながら、日本語や日本文化など学んだ。

　成果報告では「私の国、ＵＫ」と題して英語でプレゼンテーションを行った。イングランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズの４つの国で構成されている英国各地の文化や言語の違い、伝統的なイベントなどを紹介した。

　エステルさんの出身地でもあるイングランドでよく食べられる料理として、「チキンティッカマサラ（カレー）」を紹介。約１００年前にバングラデシュ移民によって持ち込まれたと考えられ、英国人の味覚に合わせて作られたカレーであると説明した。このほかにも、クリスマスやイースター（復活祭）の様子や、英国での学校生活など実際の写真を交えながら紹介した。プレゼン後には質問に答えたり、在校生と会話を楽しんだ。

　留学期間を振り返り、エステルさんは「たくさんの漢字や言葉、文化を皆さんに教えてもらってとても楽しい４カ月だった。帰国してからも日本で学んだ日本食作りに挑戦したい」と笑顔だった。