基礎土台づくりを学ぶ参加者たち

　総合型地域スポーツクラブのスタッフを招いたトレーニング講座「鍛えろ！己の基礎土台　学べ！己を癒す術」が７日、浦河町勤労者体育センターで開かれ、中学生以上の14人が参加してトレーニング方法などを体験しながら学んだ。

　児童生徒らの知識や技術の向上、指導者の指導力の充実を図り、スポーツを頑張る子どもたちの夢を応援する北海道プロスポーツ連携事業として、町スポーツ協会、町スポーツ少年団本部、町スポーツ推進委員会、町教委の共催で実施。

　北海道ハイテクＡＣ（アスリートクラブ）アカデミーの河内紀彦代表、クラブマネージャーの猪口実乃里さんを講師に、同クラブに所属する浦河町出身で恵庭中３年の長尾汐莉さん（15）がサポート役を務めた。

　講座では、最大限にパフォーマンスを発揮するためのウォーミングアップの考え方を学んだ後、体の硬い部分や力が入っていない部分を確認した上で、日常生活の歪みを整え体の可動域を広げるコンディショニング、体の変化、筋力発揮に必要な筋肉を動かし固めるコア、正しい動きを習慣化させるドリル、神経系へのアプローチのコーディネーションを体験した。

　質疑応答では、参加した指導者らが、指導方法などについて熱心に質問。河内代表は「小さな成功体験を重ねる」「明確な目標を持つ」などとアドバイスし、食事についての質問には猪口さんが「加工物、添加物が多いと疲労がたまりやすい。大会当日は内臓の負担を減らしエネルギーになるものを食べると良い」と話した。

　サポート役の長尾さんは「初めてのトレーニングをできない人もいて、どう動かすのかを伝えることなどで、自分自身の学びにもなっている。浦河町の子どもたちに楽しんで陸上を続けてもらい、経験したことや人とのかかわりを学んでもらえたら」と話し、自身の今後の目標については「２００㍍でベスト更新、４００㍍は１分を切ってインターハイを目指したい」と高校での陸上競技に闘志を燃やしていた。

　浦河第一中１年の郷家睦基さん（12）は「筋力トレーニングや柔軟性の大切さを感じた。来春の大会に向けて、昨年よりタイムを伸ばせるように食事や体調をしっかりして万全の状態でのぞめるようにしたい」、父親の丈史さん（43）は「フルマラソンで２時間50分を切りたい」と話すなど、参加者たちは、それぞれの競技への意欲を高めていた。