児童に講話する池崎さん

　パリ・パラリンピックで金メダルを獲得した、車いすラグビー日本代表の池崎大輔さん（４６）らを講師に招いたボランティアスクール（苫小牧市、市社会福祉協議会ボランティアセンター主催）が、苫小牧市晴海町の日本軽金属苫小牧製造所日軽アリーナであり、市内の小学５、６年生１１人が、池崎さんの話しに耳を傾けた。

　スクールは次世代の地域活動やボランティアに寄与することなどを目的に開催。池崎さんのスポンサーである日本軽金属の協力を得て行った。

　池崎さんは金メダルを首から下げて登場。これまでに４大会出場しているが、「初めて胸を張って帰ってくることができた。メダルを見せるたびにみんなが笑顔になってくれる」と語った。

　リオと東京では銅メダルだった。「銅メダルを取ったときもとても喜んでくれたが、金メダルは、みんなの笑顔が輝いている上に、さまざまな景色が見えてくる。いろいろな人を輝かせるすごい力がある」と達成感を強調した。

　池崎さんは伝えたいこととして、「いろいろなことに挑戦する」「感謝の気持ちを伝えられる人になってほしい」「準備がすごく大切」の３点を挙げ、「『ありがとう』と言える人、言ってもらえる人になってほしい」と訴えた。児童が金メダルに触れる機会もあった。

　講話の後は、車いすラグビーの体験を行った。

　池崎さんらは苫小牧市の木村淳副市長らを表敬訪問し、パリ大会の成果を報告した。