サンドママのテーマ曲を歌う伊藤さん（右）と園児ら

　室蘭市内外で人気のサンドイッチ専門店・サンドママが、園児たちのかわいらしい歌声とコラボしたオリジナルテーマ曲「おかえりサンドイッチ」を制作した。食材を選ぶ楽しさに加え、手作りの温もりや愛情を音楽に乗せた一曲に仕上がった。

　人材サービス会社のアクトプランニング（室蘭市高砂町、福士篤代表取締役）が運営する同店は、２０２０年１２月１０日にオープン。「エッグサンド」や「フルーツサンド」などの豊富なメニューや具材のボリュームが好評で、連日開店前から市民らが列を作るほどの人気店となっている。

　同店は地域、店、お客がサンドイッチのように三角形でつながりたいとの思いが開店当初からのコンセプト。より親しみを持ってもらうため、テーマ曲の制作を決めたという。

　作詞作曲は、テレビＣＭなどを手がけるシンガー・ソングライターの伊藤太紀さんが担当。伊藤さんは札幌市出身。中古自動車の販売・買取りのティーバイティーホールディングス（札幌）のテレビＣＭの作詞作曲と歌唱を担当したほか、各地のイベント出演や小中学校の音楽授業講演など幅広い活動を行っている。

　２０２３年１２月から本格的に楽曲制作に取りかかった。テーマ曲は、明るい曲調を基調にタマゴやレタス、ハムなどのフレーズに「何挟もう」「優しく包み込んで」と調理の様子が浮かぶ雰囲気を表現。また、店名の「ママ」から母親が愛情を込めてサンドイッチを作る思いも歌詞に込めた。

　コーラスには同店のサンドイッチを給食で提供している縁で、こどもの森幼保園（森貞子園長）の園児が参加。７月下旬に配信用の収録を終えた。伊藤さんは「子どもたちの思いも表現できて、歌の完成度が上がった」と実感を込める。

　参加した星蒼人ちゃん（６）と亀谷眞玄ちゃん（５）は「歌っていて楽しかった。色んな人に聞いてほしい」と声をそろえる。

　同店本店（高砂町）の紙谷萌好店長代理はテーマ曲がお店のイメージに合っているとし「この曲を通じて、もっとお客さまや地域との絆を深めていきたい」と話した。

　テーマ曲は今後、さまざまなイベントや動画投稿サイトＹｏｕＴｕｂｅ（ユーチューブ）などで披露していく。