広尾町地域おこし協力隊の神部葵さん(26)が、広尾サンタランドにちなんだクラフトビール「もみの木エール」を商品化した。クリスマスツリーをイメージし、広尾産トドマツを使用した。26日のサンタランド点灯式のバザーでお披露目、11月1日から町内の複数店舗で扱う。「広尾らしさを詰め込んだビールでクリスマスを祝って」とPRしている。
札幌出身の神部さんは帯広市内のハウスメーカー勤務を経て、昨年4月に着任。移住・定住対策に取り組む傍ら、大好きなクラフトビールをまちづくりに生かそうとプロジェクト「広尾サンタ・クラフト」を立ち上げて普及に努めている。
トドマツの香り
これまでは夫で同じく広尾町協力隊の関本凱斗さん(26)と一緒に、クラフトビールの試飲会を展開。今回初めてオリジナルレシピのビールを委託醸造した。
「もみの木エール」はトドマツの香りが鼻に抜ける、爽やかな風味が特徴。アルコールが苦手な人でも楽しめるよう度数は3%と軽めにした。330ミリリットル詰め、880円。26日は正午から町観光協会のブースで限定70本を販売、樽(たる)生も60杯(1杯200円)用意する。
ジャパンビアソムリエの資格を持つ神部さんは「クラフトビールは自由に、その土地の個性を表現できる。広尾らしさを出すためコンブを使うのも面白い」と強調。「冬に楽しむビールとして毎年、点灯式に合わせて商品を発売したい」と張り切っている。
問い合わせは神部さん(070・1251・6275)へ。
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