北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

函館新聞

希望ヶ丘学園の創作クラブが2点入賞 道知的障がい者芸術祭みんなあーと・展示部門【函館】

作品を持ち、入賞を喜ぶ創作クラブのメンバーら(右から2人目が安藤さん)

 今年の「北海道知的障がい者芸術祭みんなあーと2024」の展示部門で、函館市古川町の障害者支援施設、希望ヶ丘学園(佐藤孝之施設長)の創作クラブの作品2点が入賞を果たした。いずれも貼り絵で、アイヌを題材にした作品と、創作の過程で出た切れ端を利用したものの2点。楽しみながら作った力作で、メンバーや関係者は喜んでいる。

 芸術祭は北海道知的障がい福祉協会の主催で22回目。今年は全道から344点の応募があり、107点が入選、10点が入賞に選ばれ、そのうち2点が同施設の作品。「コロポックルと友だちになりたいな」が北海道知的障がい福祉協会会長賞、「余り紙を集めたら、夢のような絵になった」は北海道共同募金会会長賞を受賞した。

 創作クラブには同施設の20~70代の利用者11人が入っている。芸術祭には毎年応募し、連続して入賞しているほか、最高賞を獲得する年もあった。

 元小学校校長の安藤信男さんと妻の佐智子さん(79)の2人で長くボランティアで指導を続けてきたが、信男さんが今年3月に75歳で急逝。5月から佐智子さん一人となった。メンバーにも報告し、悲しみや寂しさを感じていたが、現在は意欲的に活動しているという。佐智子さんは「お父さん(信男さん)も入賞を喜んでいるはず」と涙ぐむ。

 入賞した作品は、アイヌ文化に親しんでもらおうと、古い伝承に登場するコロポックルを選んだ。「コロポックルが自分たちの顔になったところが楽しい」と笑う。もうひとつはたくさんたまっていた切れ端を利用して制作。「不思議とバランスのとれた良い作品になった」。

 職員の温かいまなざしとサポートを受け、安心してのびのびと活動する様子に目を細める佐智子さんは「作品づくりには時間もかかるが、感性が豊かで、私たちをびっくりさせるような良いものが生まれる。作ることで社会とつながり、入賞で自己肯定感が高まるのでは」と話す。

 佐藤施設長(52)は「クラブのメンバーは創作活動が大好きで真剣。意欲的に取り組めるのも安藤さんや職員が協力してくれるおかげ。作品が認められてメンバーも喜んでいる」と笑顔で語った。

関連記事

十勝毎日新聞

丸々ビート 畑から次々 収穫本格化【士幌】

 砂糖の原料となるビートの収穫が十勝管内で本格化している。日本甜菜製糖芽室やホクレン清水製糖工場の操業に合わせて農家が収穫に取り掛かり、10~30センチ大のビートを畑から次々と掘り出している。 ...

十勝毎日新聞

夜の街に「バル」開店 地元食材と酒提供【上士幌】

 上士幌町内の「カミシホロホテル」を運営するルイスミッシェル(丸山勇雄社長)は12日、上士幌町産や十勝産の食材を中心に扱う飲食店「カミシホロバル」を町東3線237にオープンした。町外から訪れた人に...

十勝毎日新聞

育てたサツマイモ、園児が収穫に汗 北明やまざと【芽室】

 芽室町内の北明やまざと幼稚園(村椿武彦園長、園児112人)は9日、園敷地内の畑でサツマイモの収穫体験を行った。年少から年長までの園児が参加。町内でサツマイモを作る生産者4人が訪れ、児童の収穫を...

函館新聞

木古内小で心臓外科医招き「命の授業」 医師の技術に関心【木古内】

 【木古内】木古内小学校(蛯子友正校長)は17日、心臓外科医2人を招いた「命の授業」を開いた。4年生13人が心臓の役割を学んだり、医療用器具を用いて縫合を体験し、医師の仕事に関心を高めた。 ...

室蘭民報

息ぴったり迫力サウンド 大谷室蘭高吹奏楽部が定演【室蘭】

 北海道大谷室蘭高校吹奏楽部(門間瑠羽奈部長)の第52回定期演奏会が、室蘭市幸町の室ガス文化センターで開かれ、部員51人が息の合った大谷室蘭サウンドを披露し、会場に詰め駆けた約840人の聴衆を楽...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス