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函館新聞

障害者サッカー、写真で魅力伝える 横浜の松本さん【函館】

「パラフットボールを知るきっかけに」と来場を呼び掛ける松本さん

 横浜市在住で障害者サッカーの世界を発信するカメラマン、松本力さん(48)による「パラキートのパラフットボール写真展」が函館市元町2のギャラリー・ホームカミングで開かれている。障害別にさまざまな種目があるパラフットボールの魅力や選手の活躍ぶりなど写真を通じて伝えている。21日まで。

 松本さんは旭川市にあった北海道東海大芸術工学部でデザインを学び、デザイナーとして活動。障害者スポーツとの出会いは運営として関わった2016年のリオパラリンピックのPRイベントで、電動車いすサッカーでは年間に数名が病気などで亡くなっていることを知った。メディアで取り上げられることも少ない中、「(写真は)貴重な一枚となる。記録に残したい」と障害者サッカーのアマチュアチームの練習や試合に足を運び、一眼レフカメラを手に撮影を始めた。

 写真は、当時松本さんが飼っていたインコの英語表記になぞらえ「パラキートのパラスポーツ日記」としてブログを立ち上げ発信。試合後に選手から話を聞くなどし、チームや選手の紹介に取り組んできた。

 写真展は、20年以上親交があるギャラリー主宰で画家の吉川孝さん(52)に声を掛けられ企画。会場では16年から今年にかけて撮影した78枚が壁面にずらりと並ぶ。電動車いすサッカーをはじめ、上肢、下肢切断などの障害を持つ人がクラッチと呼ばれる杖を使用してプレーするアンプティサッカー、視覚障害を持つ人のブラインドサッカー、聴覚障害を持つ人が補聴器をつけずにプレーするデフサッカーなど7種目を取り上げ、ゴール後の歓喜、敗戦の悔しさにじむ場面のほか、チームを支えるスタッフや審判など選手以外の活躍にもカメラを向けている。

 撮影時の取材を生かし、それぞれの写真の説明をまとめた図録を来場者向けに用意。松本さんは「展示を通じ、パラフットボールを知るきっかけにしてほしい。泣き、喜ぶのはみんなと変わらない。障害者への偏見がなくなることにもつながれば」と話している。

 時間は午前11時~午後6時で火、水曜定休。隣接する焼きピロシキ専門店・まるたま小屋から入場する。問い合わせは同店(0138・76・3749)へ。

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