果敢に難コースを攻めるライダー

【日高】自然の中に設定されたコースでオフロードの技術と耐久性を競う「日高２ＤＡＹＳエンデューロ」（実行委主催）が21、22日の２日間、２１２人が参加して、沙流川温泉ひだか高原荘を出発点に林道などを走る特設コースで開かれ、選手は泥まみれになりながら、果敢に難コースを疾走した。

　今年も、道内はもとより、東北、関東、関西、四国、広島、九州、全国各地からエントリーがあった。

　１９８４年に初めて苫小牧市で２日間のエンデューロ競技会が開催されてから40年が経過。日高町では86年から実施している。今回はボランティア１０６人で運営され、国際ルールにのっとった競技方式で開催された。一部公道を走るため、競技前の車検でナンバープレートや保険の加入の確認、保安部品機能や排気音量も厳しくチェック。モーターサイクルの整備ができるのは選手本人だけで、整備や修理の知識、技術が試されるのも国際的競技の特徴だ。1周１２０㌔㍍超のレースで、３カ所に給油できるチェックポイントを設定。コースの大半は、未舗装路で一部に国道などの一般道路が含まれる。

　日本モーターサイクルスポーツ協会（ＭＦＪ）（東京都）のスポーツ部スポーツ普及課の菅野大輔課長は「国立公園になった日高地区の素晴らしい景観を存分に味わいながら競技してほしい。女性ドライバーも15人ほど参加している。40余年もこの日高町で継続して行われていることは素晴らしい」、神保一哉ＨＴＤＥ実行委員長は「長距離、長時間ライダーの能力が要求され、自分自身と対峙する２日間になる。国立公園になった日高をＰＲする絶好の機会。スタッフと多くのボランティアの皆さんに厚く感謝したい」と話した。