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函館新聞

未来大鈴木教授、元町配水場のウェブアプリを開発【函館】

元町配水場の案内看板を前に「地域の歴史遺産を知って」と話す鈴木教授

二次元コード

 未来大の鈴木昭二教授(60)はこのほど、函館市企業局の協力で、日本最古の現役配水池・元町配水場(元町1)の歴史資料をまとめたウェブアプリケーションを開発した。配水場敷地内に設置された二次元コード付き案内看板からアクセスできる。

 市企業局提供の古写真や地図などをまとめ、現地で今の様子と見比べることができる。これまでの設備の拡充などの情報も掲載している。

 函館市の上水道は、横浜に次ぐ日本2番目の近代水道として1889(明治22)年に完成。建設は道庁赤レンガ庁舎の設計者でもある平井晴二郎が指揮し、この時にできた元町配水場の中区配水池は、96(明治29)年完成の高区配水池とともに現在まで役目を果たしている。

 鈴木教授は、市内に残る近代土木遺産を観光に生かそうと、これまで函館開発建設部の協力で函館漁港船入澗防波堤、ほくでんネットワークの協力で日本最古のコンクリート電柱を紹介するウェブアプリを開発してきた=二次元コード参照=。「函館の誇る歴史遺産を多くの人に知ってもらいたい」と話している。