本番控え気合十分

来場を呼びかけるメンバー（左から有凉さん、松川さん、吉田さん、大西さん）

　医療福祉や鉄鋼業などさまざまな業界で働くメンバーが集まった４人組ハードロックバンド「ＴＵＲＮＩＮＧ　ＰＯＩＮＴ」が、３１日と９月１日の２日間、苫小牧市の中心市街地を舞台に開かれる野外音楽祭「活性の火」（実行委主催）に出演する。「若い世代に興味を持ってもらえるような熱いパフォーマンスを届ける」と気合が入る。入場無料。

　フェスは苫小牧駅前中心街のにぎわいを取り戻そうと２０１４年に始まり、今回で１０回目。会場は同市若草町２の苫小牧中央公園（３ステージ）、王子町１のライブハウス「エルキューブ」とアカシア公園の計５ステージを設置し、全国から集まる約８０組のバンドマンが２日間を盛り上げる。

　１９８７年に結成、解散の危機もなく３７年目を迎えた。メンバーは苫小牧や室蘭、登別市内で働く会社員が中心。１７年からボーカル・大西毅さん（５０）、ギター・吉田洋志さん（５２）、ベース・有凉奈美さん（４１）、ドラムでリーダーの松川英人さん（５２）で編成。オリジナル作品を中心に演奏を続けている。

　数年前から出演を夢見た音楽祭。出演を目前に控え、音合わせなどの調整にも熱が入る。２８日、仕事を終えたメンバーが苫小牧のライブハウスに集まり、午後７時～同１０時の全体練習に励んだ。「身体は満身創痍（そうい）だけど気持ちで負けていられない」と顔を合わせる。

　ステージは３１日、午前１１時４５分からエルキューブで４曲を披露する。室蘭市出身で格闘家の西島恭平選手をイメージした新曲「ドッグファイト」は、テンポが早く、ドラムの松川さんは「酸素がほしくなる」と笑う。

　「若者が音楽を楽しめるまちづくりのため、私たちにしかできない音楽でメッセージを伝えられたら」と本番に臨む。

（左上から時計回りに）ベースの有凉さん、ボーカルの大西さん、ドラムの松川さん、ギターの吉田さん