夜のペンギンプールを観察する来館者たち

　室蘭民報みんなの水族館（中澤雅樹館長）の夜間見学イベント「まっくらナイト水族館」が２４日、室蘭市祝津町の同館で行われた。来館者は普段見ることのない、魚やアザラシ、ペンギンたちの夜の生態を観察した。

　昨年まで実施していた「夜の水族館」に替わる新企画。通路などを発光ダイオード（ＬＥＤ）で照らす演出をなくし、館内を消灯して懐中電灯を配布し来館者に見学してもらった。

　暗闇に包まれた屋外で、来館者はプールのペンギンやアザラシが夜の水中を生き生きと泳ぐ様子に興味津々。館内でも日中とは違う雰囲気を楽しんだ。ペーパーアクアリウムでは、子どもたちが生き物の形をした紙に蛍光ペンで色をつけ、作品を飾り付けて幻想的に光る空間が作られた。

　このほか、キーワードが書かれたオブジェを探す宝探し企画も行われ、来館者は夜ならではの体験に心を躍らせた。

　苫小牧市から訪れた佐々木優海さん（８）は「普段と違って暗かったのでちょっと怖かったけど、楽しかった」と笑顔だった。