無償で倉庫を塗り替えた「塗魂ペインターズ」の奉仕活動

　【釧路町】全国の塗装業者でつくる塗装ボランティア団体「塗魂ペインターズ」（東京）は、防災交流センター「まもりーふ」（町若葉１）の車庫を塗り替える地域貢献活動を行っている。２４日には全国各地から集まった１８人のプロフェッショナルが化粧直しに励み、倉庫はアイボリーの輝きを取り戻した。

　同団体は１９９５年の阪神淡路大震災を契機に、塗装で社会を明るくしようと結成され、幼稚園や小学校、動物園などで無償で塗装を行ってきた。会員企業の所在地域を巡りながらボランティア活動を展開しており、同町からは高瀬塗装店（高瀬武志代表）が加盟していることから、同団体で初となる釧路、根室地域での奉仕活動が行われた。

　倉庫には公用車や除雪器具を格納しており、外壁の性能維持のための塗り替えを検討していたが、予算の都合で着手できていなかった。１９日から足場を設置し２３日までに倉庫前面の塗装を終えた。２４日には札幌、旭川、岐阜、名古屋など各地から有志が集い、はけやローラーを手にすると、からりと晴れ渡った塗装日和の空の下で作業に汗を流した。

　同団体で北海道地区の代表を務めるニシムラ塗装（苫小牧市）の西村知行代表取締役社長は「世の中にはいろいろなボランティア活動があるが、自分たちの腕を生かして奉仕するのがわれわれの強み。他業界にもボランティアの精神が広まれば、社会もいい方向へ進むのではないか」と述べ、高瀬代表は「団体のことを広く知ってもらい、仲間を増やしたい。今後も各地に活動を展開していきたい」と意欲を見せた。同町の小松茂町長は「最高のご縁をいただいた。こんなにありがたい話はない」と感謝していた。

　同団体では会員企業を募集している。問い合わせは同団体ホームページhttps://www.to─kon─painters.com/へ。