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函館新聞

プラ容器適正分別、微減 24年度の組成分析調査 函館市【函館】

異物の混入状況を調べる市職員(7月、市環境部提供)

 函館市環境部がまとめた今年度のプラスチック容器包装組成分析調査によると、適正分別した割合は重量比で90・51%となり、前年度より0・78ポイント減少した。同部は、2022年度が新型コロナウイルス感染対策「ステイホーム」で割合が悪化(86・53%)しており、24年度は例年並みの水準に戻りつつあると分析している。

 市は02年度からプラ容器包装の分別収集を始め、08年度から分析調査を実施。検体として住宅地、団地、商業地、農業地、漁業地の市内5地区から271袋を集め、約100キロとなるよう182袋を無作為に抽出。7月8日に同部旧車両整備作業場内で、職員4人が異物の混入状況を調べた。

 適合物のうち、レジ袋は前年度比0・3ポイント増の0・96%。一方、異物は同0・78ポイント増の9・49%で、このうち食品残さが付着したものが4・18%、プラ容器に間違えやすいプラスチック・ビニール製品が2・42%、可燃ごみが2・05%、不燃ごみが0・2%。ペットボトル5本(0・54%)、ガラス瓶1本(0・1%)、スチール缶やアルミ缶はなかった。また、刃物などの危険物、注射針などの在宅医療品は混入していなかった。

 プラ容器包装は「プラマーク」が入っているものをプラごみとして分別しており、プラスチック製のストローやスプーン、ジッパー付き保存袋、歯ブラシなどはプラスチック製品で対象外となる。インスタント麺類容器が「紙マーク」が付いた紙ごみだと知らず、プラ容器に間違えるケースなどが目立つ。

 同部は町会や市民団体など、おおむね10人以上のグループを対象に出前講座を開いている。清掃事業課はごみの分別・リサイクルをテーマに、ごみの分別や減量、リサイクルについてサンプルや映像を活用し、詳しく説明する。開催は平日午前10時~午後9時で、90分以内。会場を用意し、会場の利用料は受講者が負担する。講師料は無料。

 今年度は改修工事のため日乃出清掃工場の焼却炉が10月5~18日に停止するため、同課は「ごみの減量を進めており、市民にはリサイクル、分別意識を一層高めてほしい」としている。問い合わせは同課(0138・51・0796)へ。

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