刈り取ったスゲグサをていねいに束ねる会員

【えりも】町郷土資料館北緯42度の会（草野一郎会長）は６日、郷土資料館が師走の町民しめ縄づくり体験教室に使用するスゲグサを採取した。

　しめ縄づくりは、同資料館が12月中旬に行う恒例の町民体験学習で、北緯42度の会が支援している。

　この日は、資料館の高橋梨沙学芸員と会員14人が参加。土地所有者の許可を得て、コロップ川沿いに繁茂している雑草の中から、約１時間半かけてスゲグサを採取し、長さを揃えて束ねた。例年は40㌔ほどの重量になって会員の軽トラックに山積みになるが、今回はその約半分。

　会員らは「最近の異常気象の影響か」などと話しながら、２番牧草の刈り取りを終えた９月に再度、スゲグサ採取を行うことにした。

　採取したスゲグサは、郷土資料館内の薄暗い風通しの良い倉庫に吊るして、草色を保ちながら乾燥させる。

　しめ縄づくり体験教室には、毎年多くの親子連れが参加して会員の手ほどきを受けながら、神棚や玄関に飾るしめ縄やクリスマスツリーづくりを楽しむ。