フェンシング年代別日本代表候補、登別合宿で腕磨く 五輪選手の活躍刺激に【登別】
冷涼な気候、温泉好評
フェンシング・サーブル種目の20歳以下と17歳以下日本代表候補の強化合宿が、登別市札内町の日本工学院北海道専門学校で行われている。パリ五輪で五つのメダルを獲得した日本代表の活躍に刺激を受けながら、若きフェンサーたちが次のメダリストを目指して腕を磨いている。
合宿には14~20歳の男子22人、女子23人とコーチ・トレーナー9人の計54人が参加。4~7日の日程で登別温泉のホテルに宿泊しながら、工学院の体育館にピスト(試合用コート)を設置し、防具を着用して実戦形式の練習を行っている。
北海道フェンシング協会の小林善洋常任理事・強化委員長によると、日本代表が道内で実戦形式の合宿を行うのは今回が初めて。北海道の冷涼な気候に加え、昨年の高校総体(インターハイ)を室蘭市で行い、宿泊先を含めて地域の理解のある場所として、登別市が合宿地に選ばれた。
選手たちは2000年のシドニー五輪、04年のアテネ五輪で日本代表として出場した長良将司ヘッドコーチらの指導を受けながら、剣や足のさばき方を確認していた。
今年のインターハイ男子個人優勝の河原資起さん(17)は「ご飯がおいしくて温泉も気持ちいい。日本代表の活躍は良いモチベーションになっている。体格の大きな相手にも勝つのはすごいこと」と刺激を受けている。
同女子個人優勝の大岡詩苑さん(17)も「こんなに大人数で合宿することはないので、交流できてうれしい。ここは過ごしやすいし、温泉に入ると疲れが出ない。日本代表はすごいなと思った。自分もメダルを取りたい」と抱負を話していた。
代表コーチも務める小林常任理事は「涼しさに恵まれて、温泉で良いリカバリーができている。工学院にも体育館にスポットクーラーや扇風機を設置してもらうなど、サポートしていただいた。今後はサーブル以外の種目でも合宿地の候補になってくるのではないか」と感謝していた。
選手たちは合宿後、欧州などで行われる国際大会に出場できる男女各8枠を巡って、ランキングマッチでしのぎを削る。
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