はこだてピースマップ改訂版発行 記載内容充実【函館】
函館YWCAピースプランニング委員会(丸山泉委員長)は箱館戦争から太平洋戦争まで、函館と戦争の関わりをまとめた「はこだてピースマップ」を7年ぶりに改訂した。「観光コースではない函館散歩」を掲げ、2017年の初版発行以降の新たな知見を加えたり、掲載する資料を充実させた。
ピースマップは初版で1000部を発行し、その後800部を追加。A2判の地図に加えて、解説冊子には市内各所に残る箱館戦争以降の戦争関連遺構やスポット、思想弾圧事件といった出来事に焦点を当て、30項目でまとめた。学校や団体のフィールドワークといった活動にも活用されてきた。初版の在庫が少なくなり、25年に終戦80年を控える中で改訂版を6月に発行した。
改訂版は全般的な修正に加えて写真や図録資料を増やしたり、新たな調査結果や参考文献を踏まえて記載内容を充実させた。「戦時下の学校」の項目では現在の函館白百合、遺愛女子の2校の動向を加え、軍国主義色が強まる中で両校は教育方針の根幹に関わるキリスト教色を消して、学校存続のために国への恭順を示していく様子を掲載。戦地に行った男性に代わる労働力となった女性を取り巻く暮らしを「銃後で働く女性」として加筆した。
編集を担った西堀滋樹さんは「世代が変わり、いろいろな形で戦時中の歴史を残すことが厳しい段階となっている。現地を歩いてもらい、そこで何があったかは想像するしかないが、どう思い、生活していたか考えてほしい」と話している。
500部発行。冊子はA5判78ページ。715円(税込み)。函館蔦屋書店などで取り扱い。道教育大学函館校の奥平理ゼミの協力で制作したデジタル版ピースマップへアクセスする二次元コードを付けた。問い合わせは函館YWCA(0138・51・5262)へ。
関連記事
12月1日から「ひろはこ冬の観光キャンペーン」【函館】
函館市と青森県弘前市による、ひろはこ連携推進実行委は12月1日から、両市の相互誘客や周遊観光の促進を図る「ひろはこ冬の観光キャンペーン」を展開する。3年目となる今年度も「雪ミク」がメインキャラ...
道民意識調査 ヒグマあつれき増加受け積極的捕獲支持増える【函館】
道は、9~10月に道内の18歳以上を対象に実施した、今年度の道民意識調査の結果をまとめた。ヒグマに対してこの10年で「大きく不安が増えた」「不安が増えた」と答えた人は合計で72・6%に上り、前...
親子で環境を考える 新ひだか LEDランタン工作教室【新ひだか】
【新ひだか】町保健福祉部生活環境課は16日、町公民館集会室で「親子で作ろう!LEDランタン工作教室」を開き、親子24人が参加して、省エネや太陽光発電のしくみなどを学び、脱炭素への意識を高めた。 ...
森林の機能や仕事学ぶ 新ひだか町緑化推進委と林業林産業担い手対策協共催 ..
【新ひだか】高静小(佐藤裕哉校長、児童495人)で19日、6年生3クラス93人を対象に「林業教室」が開かれ、児童たちは森林の機能や林業の仕事について理解を深めた。 総合的な学習の授業として、こ...
来年の主役は「ココア」動物園カレンダー完成【釧路市】
釧路市動物園(鈴木貴博園長)の2025年版カレンダーが完成し、23日から販売を開始する。来年は開園50周年を迎える節目とあって、写真は同園1番人気のアムールトラ「ココア」(雌、16歳)が採用され...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
4昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
5トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】