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函館新聞

ダウン症児の発達や不安、分かち合おう 親につながり呼び掛け 小鳩会函館分会【函館】

7月の茶話会に参加し、繋がりを呼び掛けるダウン症の子と保護者ら

 ダウン症の子を持つ親でつくる北海道小鳩会函館分会(桜井久代代表)の「チーム21」は「孤立して悩んでいる親をなくしたい」と、SNSなどでの情報交換や、子どもたちを交えて不定期に茶話会や交流の催しを開いている。

 ダウン症は生まれつきの染色体の数が普通と違っている染色体異常のうち、比較的よく見られるものの一つ。ダウン症を持って生まれた子は知的障害や基礎疾患を持っていることが多く、健常児と比べて子育ての情報が少ないことから親は悩みを抱えがちだ。

 北海道小鳩会は500家族以上の会員が所属し、障害者の療育関係の充実を求める行政への働きかけや世界ダウン症の日(3月21日)などに併せて啓発活動を行っている。

 函館分会は、全道6つの分会の一つ。子どもたちも交えたお楽しみ会、進学や成人のお祝いなど、当事者や親同士の親睦を図ってきたが、コロナ禍の2020年以降は、交流活動も滞りがちになっていた。チーム21は未就学児・小学校低学年の子を持つ会員らが所属し、コロナ禍で「育休明け」を迎え、保育所探しに悩んだ母親が立ち上げた。現在は未就学児~小学2年生の子を持つ25家族が参加し、LINEグループなどで情報交換するほか、年4回程度の交流会や、デイサービスの見学会などを不定期に開催している。

 7月に函館市福祉センターで開いた茶話会では、障害児メインの訪問看護デイサービス「ナースイズム」の吉田恵子代表を講師に迎え、療育や行政の支援について学んだ。子どもたちは色画用紙を使った工作などを楽しんだ。

 8月8日には小鳩会・チーム21でトマト狩り体験を企画した。対馬沙織さん(42)は「会員でなくても交流会やLINEグループへの参加は歓迎。ダウン症の子を持つ方は、ぜひ連絡してほしい」と話している。問い合わせは対馬さん(090・6210・2983)へ。

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