渡島合同庁舎ロビー木質化へアイデア続々 学生と職員らワークショップ【森】
【森】渡島合同庁舎の1階ロビーを「木のぬくもり」を生かしたデザインに改装するワークショップが7月29~31日の3日間、ネイパル森で行われ、北海道芸術デザイン専門学校(札幌市)環境デザイン学科2年の学生11人と総合振興局、管内市町の職員、「木づかいプロジェクト」検討委の高田傑委員長(高田傑都市研究室主宰)らがデザインを考えた。
ロビーの木質化は、道民に道産木材製品の魅力を発信し利用拡大につなげる「HOKKAIDO WOOD BUILDING」(ホッカイドウ・ウッド・ビルディング)の取り組みの一環。「木づかいプロジェクト」は今年で12年目を迎える渡島の独自事業で、地域材を活用した木製品の利活用に向けた課題に学生などと協働で取り組んできたが、今年度は総合振興局、管内市町職員と学生の共同プロジェクトとしてロビー木質化に取り組んでいる。
ワークショップでは学生と職員を3班に分け「来庁者が滞在したい空間」をコンセプトに高田委員長ら専門家の助言を受けながら各班でコンセプトをまとめた。1日目は各チームでアイデア出しのグループワークを行い、2日目はプロジェクト案を模型として制作。3日目に各班が「管内市町村の形をした机の設置」「格子状のパーテーションパネル設置」など、それぞれ趣向を凝らしたアイデアの発表を行い、高田委員長ら木づかいプロジェクト検討委員が講評した。
学生の朝日愛実さん(20)は、「大人の皆さんのアイデアと熱量がすごい。自分も頑張りたいと思いました」と、とても刺激になったという。今後、木づかいプロジェクトチームで検討を重ね、総合振興局職員らの意見も聞いてデザインを固め、来年2月にはロビー木質化が完成する。
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