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室蘭民報

炭鉄港、新たな観光資源 市内でもツアー【室蘭】

第1弾カード23種類復刻 新たにホログラム加工も

室蘭市内で5月に行われたツアー

 日本遺産「炭鉄港」の構成自治体などでつくる炭鉄港推進協議会(事務局・空知総合振興局)が主催し、道内各地で開いているガイド付きツアーや「室蘭市旧室蘭駅舎」などの構成文化財を印刷した「炭鉄港カード」が話題を呼んでいる。

 「炭鉄港」は北海道の近代文化を築く基となった三都、空知「炭鉱」、室蘭「鉄鋼」、小樽「港湾」を結ぶ鉄道の歴史や産業遺産をテーマに、文化庁が19年に日本遺産に認定した。

 同協議会は空知・胆振・後志総合振興局や空知管内10市町、室蘭市などが2018年に設立した。製鉄所や港湾、旧産炭地などで働いた人たちの食文化「炭鉄港めし」や子どもたちへの出前授業、ガイドツアーなどを各地域でさまざまな取り組みを進めている。

 写真や説明文で紹介する炭鉄港カードは認知度向上のため、20年度から作製を始めた。第4弾となる今年は、日本遺産認定5周年を記念して第1弾の23種類を復刻、ホログラム加工を施した4種を新たに用意した。道内14市町の観光施設などで10月31日まで配布している。

 室蘭にまつわる復刻カードは「室蘭市旧室蘭駅舎」「工場景観と企業城下町のまちなみ」「廣井勇」の3種類で、室蘭観光協会(海岸町)、道の駅カナスチールみたら室蘭(祝津町)、室蘭市民俗資料館とんてん館(陣屋町)で扱う。「工場景観と-」のホログラムバージョンの入手条件は、同道の駅売店で1500円以上購入が必要。

 各地域で行われているツアーには道外からの参加者が多く目立ち、写真やメモを取りながら道内の経済を支えた歴史の一端に触れている。

 室蘭市内ではこれまでに2度開催、5月には青森県などから約20人が参加した。むろらん100年建造物保存活用会がガイドを務め、旧室蘭駅舎や鉄道で運ばれた石炭を船に積載する作業を行っていた入江地区などを過去写真と見比べながら回った。札幌市の男性(70)は「楽しみながら学べる、新しい観光資源にもなる」と話した。

 文化庁は6月、新たに江別市内のれんがや鉄道に関する施設など4件を構成文化財に認定。同れんがは日本製鋼所室蘭製作所など炭鉄港ゆかりの建造物に使われていたとし、同協議会が追加申請していた。構成文化財は13市町の49件となった。

 炭鉄港カードの配布場所や詳細、ツアー日程などはホームページ「炭鉄港ポータルサイト」で確認できる。

室蘭観光協会などで配布している炭鉄港カード

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