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苫小牧民報

がんサバイバーらが行進 RFLとまこまいに2000人参加

がん患者や家族らを支援するチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ(RFL)ジャパン2024とまこまい」が20、21の両日、苫小牧市の出光カルチャーパーク(市民文化公園)で開かれた。がんを経験したサバイバーやその家族らが思いを一つするリレー形式の行進をはじめ、セミナーや語らいの場など各行事を充実。キッチンカー出店などイベントムードも演出し、市内外からがんサバイバー64人を含む2050人が参加した。

「がん征圧」への思いを一つに行進

 実行委員会(西川良雄実行委員長)と日本対がん協会が主催。

 RFLは米国発祥のがん啓発活動で、苫小牧市では2016年から開いている。会場は、当初は樽前のオートリゾート苫小牧アルテンだったが、新型コロナウイルス禍の中止を経て、22年から同公園に移転。今年は市内中心部では初の2日間開催となった。

 開会式で、自身もがんサバイバーの西川実行委員長が「ともに歩き、語らい、生きる勇気と希望につなげて」とあいさつ。大会長である岩倉博文市長の職務代理者木村淳副市長が「がんという難敵に向き合って」と呼び掛け、「さらなる支援の輪が得られれば」と期待を寄せた。

 がんサバイバーらが横断幕を掲げて歩くサバイバーラップで幕開け。協賛する企業や団体、ボランティアらも横断幕を掲げたり、そろいの衣装に身を包んだりし、公園内に設けられた周回コースを何度も歩いた。

 全校挙げてボランティア参加した苫小牧看護専門学校の大久保凪さん(20)は「がんの方も周りを気にせず楽しんでもらいたい」との思いを込めて行進に加わり、「どんな人にも寄り添える看護師になりたい」と気持ちを新たにしていた。

 市立中央図書館やサンガーデン会場では、医療従事者らによるがんセミナーやワークショップ、初開催の「親子deがん教室」など、がんの正しい知識を学べる企画を盛りだくさんで繰り広げた。

 このうち「しゃべるべや」は、がんサバイバーらが車座となって体験談などを語り合う初の趣向。傾聴ボランティア・アガペーの会が協力し、参加者は10人程度のグループになってざっくばらんに懇談した。

 さいたま市のRFL実行委で副実行委員長を務める藤野信子さん(55)は、自らの乳がん経験を余すことなく伝え、「日本人は悲しみを分かち合うのは下手だと思うが、声に出すことで自分の気持ちも楽になる」と話していた。

 8月19日までスマホ専用アプリから寄付金1000円で参加できるセルフウオークリレーも行っている。

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