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函館新聞

スルメイカ8月51トン 過去2番目の少なさ 水産市場【函館】

 函館市農林水産部がまとめた市水産物地方卸売市場での8月の生鮮スルメイカ取扱量は、前年比14トン増の51トンとなった。前年同期を上回ったが、漁期ごとの統計を取り始めた2005年以降で、昨年(37トン)に次いで過去2番目に少なかった。今季も記録的な不漁は色濃く、秋以降も低調な漁獲が続く見通し。

 同部によると、8月単月の取扱量は過去最低だった昨年の37トンに次いで過去2番目の少なさ。一方、1キロあたりの平均単価は同14円安い1558円で、過去最高を記録した昨年(1572円)に次いで過去2番目に高かった。51トンの内訳は上旬32トン、中旬10トン、下旬9トン。出漁日数は前年より2日多い21日だった。取扱金額は同2270万円増の8019万円だった。

 今季の漁期(6~8月)トータルでみると、数量は昨年を10トン上回る140トンで、単価は1425円と2年続けて1000円を超えている。

 8月の漁獲に関し、同部は「昨年よりは少しはいいが、過去2番目に少なくなった。昨年は9月にさらに落ち込み、今年は8月上旬、中旬、下旬と右肩下がりになっており、9月以降も厳しい推移をたどる可能性がある。観光シーズンで観光客や小売店の需要は高く、単価を支えた」とみる。

 函館市中島廉売内の紺地鮮魚の紺地慶一社長(62)は「イカが捕れないから、諦めて出漁しない船もいる。お客には高くても買ってもらっているが、店頭では1キロ4000~5000円が当たり前になった」と嘆く。

 道総研函館水試の木村俊介研究職員は「8月は上旬に昨年よりも多めの漁獲があったので、全体の数量増につながった。秋生まれ群、冬生まれ群とも資源量が非常に少なく、漁獲が低い水準にとどまっている。また、8月は海水温が昨年よりは低かったものの、平年に比べ高水温だったことも影響している」とした上で「漁獲の中心になる冬生まれ群は資源量が少なく、今後も漁獲増を期待できない状況」と話す。

 10~11月の道南太平洋でのスルメイカ漁獲は、道東太平洋からの南下群も対象になるが、道総研釧路水試が8月18~22日、試験調査船「北辰丸」で道東太平洋8地点で行った漁獲調査によると、スルメイカの漁獲はなかった。同水試は「スルメイカの来遊水準は16年以降低い状態にあり、分布密度は極めて低かったと考えられる」としている。

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