最後のブリ料理コン 三浦さん1位 調理製菓専門学校【函館】
函館短大付設調理製菓専門学校(山本仁志校長)は5日、今年度のブリ料理コンテストを同校で開いた。来年3月末で閉校となるため、コンテストは今回が最後。調理製菓総合科2年15人が函館産のブリを使ったオリジナルレシピを考え、1人1品出品。審査の結果、三浦隆太郎さんの「ブリのカルパッチョ」が1位に輝いた。
道南で漁獲量が急増しているブリの消費拡大に向け、家庭での普及を目指し、同校は2019年度から料理コンテストを開催している。学生は8月19日に試作し、日本料理研究室長の北川陸雄さんからアドバイスを受けレシピに改良を加え、本番に臨んだ。
渡島総合振興局が提供した1匹約4キロの南茅部産ブリ6匹を学生がさばいて活用。約2時間掛け調理し、ブリだし茶漬けやブリカツ、ブリを使ったドリア、ギョーザ、チャーシュー、洋風蒲焼き、キッシュなどアイデア満点の多彩な料理がそろった。
北川さんのほか、振興局水産課の堤輔課長ら5人が試食し、盛り付け、味、アイデアの観点から審査した。
1位となった三浦さんのカルパッチョは、ブリ特有の臭みを取るため、切り身にレモンで風味付けし、トマトとアンチョビ、ネギとナンプラーの2種類のソースでパンチのある味を楽しんでもらえるよう仕上げた。三浦さんは「ほかの学生の料理もおいしく、1位を取れるとは驚き」と笑み。卒業後は札幌のフランス料理店への就職が決まっており「ブリはほかの魚に引けを取らないうまみを持っている。食材の良さを生かせる料理人を目指し、機会があればブリも積極的に使っていきたい」と意気込みを話した。
三浦さんのほか、2位は同率で辻由里愛さんのブリの煮込みハンバーグ、椎名朋未さんのブリのビビンバだった。北川さんは講評で「毎年同じメニューはなく、独創的で感心。各料理は僅差で、今回ほど審査に悩んだことはなかった。今年で最後ということで、学生も熱が入ったのでは」と学生の頑張りをたたえた。
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